「子供たちと『energy』」
猛暑、酷暑、豪雨、暴風雨、洪水注意報と災難情報だらけの今日この頃、ステージナビ読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか?災害に遭われた方々、心からお見舞い申し上げます。
さて、私は猛暑酷暑も何のその、8月18、19日長崎県大村市民ミュージカル「時間よ、止まれ!」本番を終え、次なる企画に邁進しておりますが、まずは大村報告。
長崎空港を擁する大村市、その大村市民による市民のための「市民ミュージカル」演出家、
振付家として苦慮しながらも、毎月の大村通いが不思議と苦にならない愉(たの)しい仕事だった。
去年の6月に初めて大村を訪れ、8月に市民オーディション、そこから1年があっという間だったが、出演者の子供たちは背が伸び、一段とたくましさを増し、元気ブリブリ。その間、俺は一歳年を重ねた。
全て順調にいくわけもなく、稽古に全員集まる事のほとんどない、一筋縄では行かない出演者たちのスケジュール、野放しにしておくと際限ない、疲れを知らない子供たちの自由さ、だてに年を重ねていないおば様たちのゆるーい奔放さ。その個性の強い面々を根気よく鍛え上げた、我らプロスタッフの執念。楽しい修行的1年だった。
本番は3公演共に満員御礼、出演者もお客様も阿鼻泣笑? 大盛況のうちに終了。別れの日、長崎空港は大騒ぎ、出演していた子供たちが全員集合し、我々にやれ写真だサインだとせがみ、親と一緒に写真撮影大会、サイン会と化し、空港検査所あたりは黒山の子供だかり???
ある子供は「リョージ先生、俺たちは明日から、何をすればいいの?」とか「またミュージカルやってね!」とか、涙目で話す子供たちに危うく琴線が触り切れそうになり、涙腺が相当
緩んだ。
後で聞いた話だが、我々が検査所を通った後、子供たちはデッキに上り、飛行機が飛び立つ時間まで、ミュージカルの歌を歌い踊り、手を振っていたそうだ。窓側席のうちの家内だけが、デッキの金網に張り付いてる子供たちを目撃していた。話を聞いただけで、目が潤み腎臓が震えた。
銀(しろかね)も金(くがね)も玉も何せむに 勝(まさ)れる宝
子に及(し)かめやも
子供の「energy」はんぱないっ!!!
大村報告終わり。
さて次なる仕事とは、長年温めていた企画がついに実現! 以前俺が手がけていた「マッスルミュージカル」の完全版!を創る。タイトルは、
「energy」~笑う筋肉~
俺の持論は「人は人に感動する!」
舞台上の如何なる機械仕掛けも、巨大スクリーンのマッピングも、観客は驚きはすれども、
そこに真の感動はない。「人は人に感動する!」これが俺の原点。
その人を動かす活動の源が「energy」である。
どうだこのアナログ感。デジタル野郎には負けないぜいっ。
野球もサッカーも陸上も人が一生懸命に動く姿は美しい。エネルギーが迸(ほとばし)る
瞬間、これを舞台で表現したいと思って産みだしたのが、新しい舞台のジャンル、スポーツミュージカル「マッスルミュージカル」だ。2001年12月~2007年8月まで創作に次ぐ創作。
東京・横浜・ラスベガス。休む暇なく構成構成演出、演出演出振付、振付振付嘘つけ、いやいや嘘ではない。そのおかげ?で今DVDなどを見て当時の作品を振り返ると、力任せの作品が多い。簡単に言うと勢いだけで創って来たので反省多々あり。やはり完成版を作りたかった。
「BODY SLAP」も「アースタップ」「腹筋デコレーション」もクオリティーを上げたい。俺の中にまだまだenergyが蠢(うごめ)いていた。
そこで『 「energy」~笑う筋肉~ 』としてスポーツミュージカルを完全復活。「マッスルミュージカル」というタイトルは俺の中ではもう終わっていた。
「人は人のenergyに感動する!」。これからはそう言うことにする。
不肖中村、命懸けで「energy」に取り組んでいます。
2019年3月よりクールジャパンパーク大阪にて上演!
詳しくは「energy」ホームページを見てくれ!
さて今回写真はお休み。従兄弟の彫刻家、望月直登氏が俺の愛車「バーキン7」を水彩画にしてくれた。今どき「挿絵」なんと贅沢! アナログ感満載!
秋はこいつで紅葉狩り!? ふうーーーっ!また再来月っチューー!
中村龍史

