2019年 ACT.14

「1日1回『クソー一一一ッ!』って思わないと!」

ステージナビ読者の皆様、明けましておめでとうございます。平成31年もあと3月、今年もよろしくお願いいたします。

俺は今、大阪は岸和田市でこの原稿を書いている。そうクールジャパンパーク大阪、こけら落とし公演「energy~笑う筋肉~」のリハーサル真っ最中だ。

去年10月、11月、12月とワークショップを重ね、今年から本稽古に入り、3月8日の初日に向けて出演者スタッフ一同、持てるenergyをフル稼動し作品作りに遭進中である。

そんな中、本日やっと新劇場「TTホール」の下見が出来た。
岸和田の稽古場から車を飛ばして約1時間、えっ、高速も使って1時間。えっ、大阪城公園に到着。えっ、大阪に居ながら大阪城までこんなに時間がかかるのかと、今更ながら大阪の地図がこんなにも頭に入っていない自分に驚いた。

もし東名高速道路で、1時間車を頑張って飛ばしたら「沼津」に着いてしまう。
中央自動車道でユーミンの「中央フリーウェイ」を歌いながらなら、「河口湖」まで行ける。
関越自動車道なら、まあ、練馬のlCまで1時間かかってしまうこともあるから、あまり例えには……。

話を大阪に戻す。
とにかく約1時間車に乗ってピカピカの白い劇城(劇場)に着いた。明石家さんまさんが名付けた大中小の新劇場。WWホール、TTホール、SSホール。どう読むかはお客様自身に任せるという、吉本ならではの発想だ。

ちなみに我々のこけら落とし公演のTTホールは、俺はつくつくホールと呼ぶことにしている。
これは劇場にお客様が「つく」という意味がある。我ながら良いネーミングだ、まだ内緒で誰にも言ってない。ステージナビの読者の皆さんだけが知っている、最新情報です。だから何だ?

さあ、新劇場に足を一歩踏み入れようとした途端に「ヘルメットかぶってくださーい」「土足厳禁でーす」。なに~~!ここは劇場だろーーっ!とは言わず、黙ってヘルメットをかぶりスリッパを履く。変な格好、下見メンバー全員がヘルメットにスリッパ。少しフフフな後ろ姿。

ここでヘルメット姿の小さな観察。とりわけキュートだったのが、吉本のK女史と我が奥様。
Kさんは「アラレちゃん」顔なので殊の外その手のヘルメットがよく似合う、「キュートポイント9」。うちの家内は、俺がまだ車は買えなかった時代、どこへ行くのもオートバイだった頃、ヘルメット姿が日常だった。約40年ぶりの家内のヘルメット姿がなかなか懐かしかった、「キュートポイント7」。下見メンバー全員のスリッパ姿は、「キュートポイント3」。

大勢の大工さん?が慌ただしく働いている中、下見メンバーは各々の仕事を遂行すべく慌ただしく下見。俺はというと、この新劇場「つくつくホール」で「energy」の初日が開けると思うだけで、興奮興奮、武者震いで風邪ひきそう。スリッパを脱いでステージ上の「音」を吟味、手を叩いて「響」の波を眺め、一番後ろの席から舞台を「願見」。二礼二拍手一くしゃみ。「energy」の成功を真っさらな舞台&客席に約束して来た。
3、40分の付き合いであったヘルメットとスリッパを、名残惜しげに脱いだ下見メンバーは、一路稽古場岸和田へと車を飛ばした。吉本のKさんはタクシーを捕まえるまでヘルメットをかぶっていた。ここで「キュートポイント10」。

話はものすごく変わって、最近稽舌場で鏡を見ながら振付けをしていると、「クソーーーーッ!」と思うことがあった。俺は37年ほど演出家、振付家で生きて来たが、この年齢になって自分のイメージ通り動けなかったり、動けても長く続かない、そんな時「クソーーーーッ!」って思う。
「クソーーッ!」って思ったところで仕方がないが、何回か「クソーーーーッ!」って思っていると、不思議なことに、少し力が湧いてくる。新しい「energy」がふつふつと生まれてくる。だから1日1回は「クソーーーーッ!」って心の中で言うことにしている。
皆さんも試してみては「クソーーーーッ!」って。

あーーダメダメ、声に出してはダメ!そうです心の中で「クソーーーーーッ!」って。

次回の原稿を書く頃には「energy」の初日が開いてる??!!
うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!っと。

ステージナビ読者の皆さーーーん、大阪で待ってまーーーす。
ステージ「energy」ヨロシクッ!
また再来ゲッチューー!
                                  中村龍史

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